寺院には墓地が通常付属している。青松寺も例外ではない。本堂の裏側にあり、かなり広大な墓地のようだが、「檀信徒以外立ち入り禁止」という掲示がされていた。
とりあえず、愛宕グリーンヒルズMORIビル最上階のレストランから撮影を決行した。この墓地は、境内の裏側の山林となっている崖地を登ったところにあるようである。特徴的なのは、敷地がほぼ三角形をなしていることである。1993年のゼンリンの住宅地図でも敷地は三角形をなしているので、それほど手が加えられていないのかもしれない。ただ、この広大な墓地も確実に愛宕グリーンヒルズ全体の容積率に計算され、超高層ビル建築の前提となっていることであろう。肉弾三勇士の墓があるとのだが、墓地に入れないので確認はできなかった。
斎藤月岑の『江戸名所図会』では「当寺の後の山を含海山と号く。眺望愛宕山に等しく美景の地なり」と紹介されている。「愛宕グリーンヒルズ」と名付けられているが、歴史的名称でいえば「含雪山」である。ただ、この「含雪山」は、愛宕山の尾根続きにある。後述するNHK放送博物館がなければ、両者はつながっていたのである。
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